順応

新しい二胡の先生は、時間にルーズだ。時間通りにレッスンルームに現れたことは一度もない。レッスン開始時間から30分程経って電話をかけてみたら、昼寝をしていたことだってある。

こちらは、高いお金を払い、就職機会も棄て、将来を懸ける心持ちで来ているのに。

だが、ここは中国。時間をきっちりと守ってもらおうなんて期待してはいけない。北京6年目の僕はもう、腹を立てない。

上手くなりたい、その気持ちだけ持ち続けていればいい。この心がけのお陰か、今のところ音大生活は順調に進んでいる。

住居環境改善

今の家は、音楽学院所有のマンション式管理宿舎、といった雰囲気の所だ。3月末入居当時から、便座に亀裂が走っていたり、ライトが特に暗かったりなど、様々な問題が存在したが、昨日、諸点修理を依頼し、住居環境が改善された。

便座については、4月末時点で前後まっぷたつに割れてしまい、座るのも恐る恐るであったため、この改善は大きい。また、部屋のライトも、新しい電球になり、視力低下の懸念が払拭された。作動しなくなっていた風呂場の換気扇も取り替えてもらって、シャワー後の部屋がもわもわになることも無くなったし、台所にも灯りが付いて、快適に料理ができるようになった。

これで衣、住はなんとか一年間やっていけるレベルになったと言える。あとは、食。北京で食の安全確保につとめるのは只でさえ骨が折れるというのに、ここは北四環状線外の郊外、キレイな食材を入手するのが中心部に比べ難しい。近くに、物美というスーパーマーケットがあるが、そこで買った芋は半分以上が黒かったし、リンゴも購入したもの全て真ん中がどす黒くなっていた。物汚と改名したらいい。今後、野菜・果物は別の所で買う。肉類は、百貨店向きの商品を扱う宴家という肉屋がデリバリーサービスを行っているので、そこで注文する。たまごや牛乳は・・・やっぱり物美で買うしかないか、検討中・・・

といった日常だ。

新師匠

火曜日、初の個人レッスン。新しく僕についてもらう師匠は、これまでの先生が特に推していた人で、現中国音楽学院の大学院生。去年の金鐘奨(中国楽器のオリンピックのような大会)で賞をとったというし、学院のオケ・華夏民族楽団の現首席でもあるそうなので、良い師と巡り会えたのではないかと嬉しく思っている。

まずは基礎から叩き直すと同時に、夏の8級合格(1〜9級、9が最上)を目指す方針。最上級の指導のもとで学べる。後は自らの心次第。立てた志へと向かう一年間がついに始まり、そして時が刻々と経過している。一日を、大事に、活きよう。