二胡面々 Vol.1

二胡 Profile 01

  • 名前:無し
  • 種類:黒檀、金属軸ネジ、上海(敦煌牌)、六角二胡、人口皮革
  • 購入:1,500人民元(当時レート約24,000円)、北京市、2003年5月
  • 性格:元々穏やかで柔らかいが、人工皮革になってから多少尖る。主人の言うことはよく聞き、扱いやすい。
  • オーナー:原田

この二胡は私が練習用にと2003年の5月、北京市東城区(当時)の交道口にある某楽器店で購入したものです。メーカー「敦煌」は上海にある有名な楽器メーカーで、中国のアマチュア奏者たちも多く使用しています。形状は最も普及している六角形。慣れもあるのでしょうが、私は弓の置き具合などを考えても六角二胡が一番使いやすいと感じています。

革は購入時はニシキヘビのものだったのですが、2008年に二胡の人口皮革作りで有名な黄顕海さんに人工皮革に張り直してもらいました。音の安定性、という意味では人工皮革に利がありますが(特に高音部)、やはり二胡らしい音の深みは若干失われました。もう今は倉庫の中でお休みしています。

調弦部分は金属ネジですが、10年が経った今では、さすがに音が外れやすくなってしまいました。金属ネジはやはり初心者向けの作りで、調弦はし易いが音がずれ易いという欠点があります。慣れれば木ネジの方が調弦も速く、また弦の交換もし易いので、私が使った二胡の中ではこの楽器が唯一の金属ネジのものです。

材質は黒檀で、安価なわりに(2003年当時は二胡の値段は今より大分安価でした)重さもしっかりと有り、密度の高さを手に感じることができました。暴れた様な音の叫びも少なく、大人しくおっとりとした二胡でした。「黒檀」にも色々あって、お店によっては軽い「烏木」などチープな木材を指すこともあるようですから注意が必要です。本当の黒檀は重くしっとりとしていて、烏木とは音色も品格も違います。

今は紫檀、老紅木の二胡を弾いていますが、当時使っていたこの黒檀二胡も、思い返せば優しいやわらかい音色が良かったです。購入時の蛇皮もうろこが大きくきれいに揃っており、良い買い物だったと思います。値段が高騰している今、1,500人民元程度だと、中国で購入する場合でも蛇皮のうろこが小さく毛羽立っていたり、羊皮にうろこをプリントしたものだったり、低級品がほとんどでしょうから。

この安い二胡でCCTVの外国人向けの番組や各種ステージの演奏も行いました。また、ハルピンや敦煌、黒竜江沿いの黒河や雲南のド田舎、さらには標高4,000のチベットの村など、実に厳しい旅路もこの二胡とともにしました。ここで紹介することで供養にもなるかと(まだ使えます!)。

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