二胡CITES

二胡持ち込みに係るCITESの手続き

海外から二胡を日本へ持ち込むには、CITESに定められた手続きが必要です。

二胡の革には、ニシキヘビの皮革が使用されています。ニシキヘビの皮革の国際取引は、CITES (the Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約、サイテス)の対象になります。「国際取引」ですから、一度日本に持ち込んでしまえばそれはあなたの「身まわり品」となり、以降国境を越えて販売でもしない限り移動は自由です。

二胡を本場中国で学んでおられる方々から、とにかくこのCITESについて多くのご質問を頂戴しますので、二胡の持ち込みに係るCITESの手続きについて私の知るところをここに記しておきます。ただ、これは2008年時点で私個人が実際に北京市内で手続きをした際の情報ですので、あくまで参考程度に留めて下さい。また、このページの情報につき持ち込みをされる方が何らかの損を被った場合でも当方は一切責任を負えませんので、読者の方自身の責任においてこれらの情報をご利用下さい。


二胡CITES手続きに必要なもの

  1. 二胡本体
  2. 二胡購入時の領収証
  3. 二胡本体付属の”収蔵証”(カード状)
  4. 蛇皮の原産地証明書
  5. 申請表(フォーム有り、手書き可)
  6. 申請書(フォーム無し、手書き可)
  7. パスポートのコピー
  8. 手数料200人民元
二胡本体

二胡の”琴筒”、もしくは”琴託”(共鳴胴下部の台座)に、”収蔵証”に記載されたシリアル番号が刻印されている必要があります。刻印に関してはチェックが甘いので、”収蔵証”さえあれば大丈夫のようですが、刻印されているに越したことはないでしょう。また、個人用として持ち込む場合、一度に2本までとなりますのでご注意を。

二胡購入時の領収証

所謂“発票”と呼ばれるハンコ付きの領収証か、“収据”を必ず持って行きましょう。“発票”の方が望ましい様ですが、“発票”を発行すると税金が多くかかるためか出したがらない楽器店もある様ですね。私の場合、領収証は購入時からずっと二胡ケースに入れて保管しています。

二胡本体付属の“収蔵証”

黄土色のカード状のものです。低価格の二胡にはついていないことが多いですが、2004年暮れの頃からCITESの取得に際して提示が必須となったので、二胡購入の際には必ず付けてもらって下さい。無い場合は、楽器店に行けば50元程度(交渉次第)で発行してもらえます。

蛇皮の原産地証明書

抜き打ち的にチェックしているためなのか不明ですが、原産地証明は提出を求められるケースと求められないケースがあり、必要なのかよく分かりません。準備できれば有った方が良いでしょう。これから二胡を購入される場合は、販売店名義で「蛇皮の原産地は何処何処である」と一筆もらっておくことをおすすめします。

申請表

次項と名前が似ていて紛らわしいですが、こちらは決められたフォームがあり、中国CITESのサイトにあります。ダウンロードリンクはこちら。記入の仕方が分からなかったら、手続きをする事務所に置いてあるので、その場で教えてもらいながら記入します。

申請書

これはフォームがありませんので、自分で作成する必要があります。A4サイズで美しく作成するのが良いのでしょうが、ノートを破いた紙でも手書きでも受け取ってくれます。下画像は、私の作成例です。
二胡CITES申請書


二胡CITES証明書取得の手続きフロー

1. 上記の必要なものを揃え、“瀕危弁”で申請

国家瀕危物種進出口管理弁公室(CITES手続き事務所)
住所:北京市朝陽区北三環裕民中路8号(中国科技館の西側の道路、森林飯店北)
電話番号:010-6237-0330
受付時間:平日9:00~11:30,13:30~16:30

“瀕危弁”北京事務所は、一見普通のアパート風の建物内にあり、初めての方は探し出すのに苦労されることでしょう。2階にあるのですが、扉にも特に表示がありません。私は初めて行った時、耳をそばだてながら電話をかけ、ベルの鳴った部屋を探し当てました。

手続きには、2週間程度から、長い場合は1ヶ月前後要します。私の場合、「5日でできる」と言われたことも「最短で2週間」と言われたこともあるので、正直良く分かりません。余裕をもって早めに申請を済ませておくことが肝要です。

2. 発行の連絡を受けたら、“瀕危弁”で書類を受け取る

受取の際には二胡を持って行く必要はありません。手数料の200元は、このタイミングで支払います。必ずCITESの有効期限内に中国を出国し、日本に入るようにして下さい。

3. 中国出国時および日本入国時に税関申告し、書類の一部を“瀕危弁”に送付

CITESの書類は、同じ内容が記載されたピンクやブルーの紙の4枚重ねになっています。まず中国出国時、税関に寄って二胡とCITESを提示し、4枚全てに印鑑をもらいます。この時、一番上の1枚は中国税関に提出します。

次に、日本入国時の申告です。空港の税関で出国時と同様二胡と3枚紙になったCITESを提示します。この際、一番上の1枚がやはり日本税関の手に渡ります。ここでも3枚すべてに印鑑が押されていることを確認しましょう。

ご自宅に到着したら、2枚残ったうちの上の紙を、北京の“瀕危弁”宛てに送付します。住所は前掲の通りです。最後に残った1枚は、ご自身の保管分となりますので、二胡のケースに入れるなどして大切に管理して下さい。

中国CITESサイトにも情報が掲載されています。中国語の分かる方はこちらも参考にされると良いでしょう。


二胡持ち込み完了その後

二胡の手続きで面倒なのは、初めて日本に持ち込みをする時だけです。以降は、その二胡は持ち主の身回り品として扱われ、輸入品の枠から外れますので、日本と中国を何度行き来しようが、CITESの手続きは必要ありません。

日本からまた出国する際には、一度日本に持ち込んだ二胡であることを証明するため、出国時に税関に寄って、「外国製品の持ち出し届」を必ずもらって下さい。こうすることで、再度日本へ戻る時CITESの手続きが必要無くなります。日本入国の際に「外国製品の持ち出し届」を提示するだけでOKです。

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