奏者紹介

原田 学吏 HARADA, Satoshi

奏者プロフィール3北海道帯広市生まれ、福岡県育ち。現在、神奈川県在住。中国名:原弦和 (YUAN, Xianhe)。

日常は中国関連の研究職に従事し、主に休日に演奏活動を行う異色の二胡奏者。2002年まで神戸市外国語大学で中国語を専攻、2003年より北京に渡り、胡同(フートン)に住む某”北京老人”について二胡を習い始める。その後、中国歌劇舞劇院ソリスト・霍暁君氏の専門的な指導に恵まれ、中国音楽学院に留学。曹徳維一門で当時大学院生の柴帥、李尚楠両氏に師事。

中国では民族楽器オーケストラ「華夏民族楽団」に楽団員として参加、現地の音大生らと共に複数公演に出演。また、山東、江西、四川、雲南、甘粛各省の農村を個人で訪れ、現地小中学生と二胡を通じた音楽交流を行い、現地メディアに紹介された。2010年帰国後も国際交流イベントを中心にステージ出演を続け、同時に「弦歌二胡教室」を開講し二胡の指導にあたっている。

日本二胡振興会「二胡縁」コンサート独奏出演(2008年北京/2015年東京)、第12回万里の長城杯国際音楽コンクール優秀賞(2010年)、朝日新聞社・第34回全国中国語スピーチコンテスト1位(2000年)、日中友好協会・全国中国語弁論大会3位(1999年)、など。

 


二胡との出会い

わたしの場合は、二胡の世界に足を踏み入れるより前に、中国語が先にありました。大学で中国語を専攻し、中国留学から帰国後もずっと中国語を使う仕事に就いています。中国漬けの日々のなか、幼少から音楽を続けてきた自分にとって、中国楽器の二胡を手にするのは自然な成り行きでした。

中国と関わりながら生きて行くうえで、二胡は私にとってコミュニケーションの手段として欠かせないツールになりました。北京での仕事のなか、調査などで奥地へ出張し、日本人など初めて見るような子どもたちに出会うような場面でも、二胡で日本の童謡を弾けばすぐに心を開いてくれました。また、仕事相手の方や、一般の道行く老百姓の方々と関わる時にも、二胡でその土地の名曲を弾くと一気に気持ちが近づくような気がしました。

元々学生時代から、日本人として中国の方々と理解を深めたい気持ちが強くあり、二胡がその強力な武器になることを実感するにつれ、それがわたしのライフワークになりました。わたしの中国名「原弦和」は、留学時代に参加した楽団の指揮者・黄暁飛教授が、「両国を音楽で結ぶ架け橋たれ」との意味を以ってつけて下さったものです。

純粋に音楽芸術を追求していく努力を怠らないのはもちろんですが、今後も自分の音楽に、日本人と中国人の心の距離を近づける意義を見出していきたい、できることは小さく、たいへん限られてはいますが、メッセージの乗った音楽を表現していきたいと思っています。

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